育児において【一番大切なこと】とは?

親子育対談

私、親子育研究会の平田と申します。
今日は、日吉先生に色んな質問をさせていただきます。
よろしくお願いします。

Q1. 子どもとの関わりで【一番大切なこと】はなんでしょうか?

子どもは自ら育っていく力があるのでね、
その育っていく力を尊重しなくちゃいけないのね。

子どもにはまた、
子どもなりの考えとか、
こうしてほしいという願いがあったり、
自分のつもりがあったりするでしょう。
それをまず大事にすることなのね。

だけど一方で、大人は大人で、
子どもにこうしてほしいとか、
こんなことしたら危ないよとか、
それから、
こんな大人になって欲しいからこんなことしてほしくないとか、
いろいろ親の願いがあるじゃないですか?
それがしょっちゅう、ぶつかるわけですよ。

で、ぶつかって、
子どもが大きくなってくると
ぶつかった時に「僕はこうしたいんだ」って言うと
親は「そうか」って気がつくんだけど、
子どもが小さい時は「こうしなさい」って
大人から子どもに、指示、命令、叱ることでいっちゃうのね。
そうすると子どもが小さければ小さいほど、
自分の意見をそこで言えなくなっちゃったりする。

だから、
私は叱らない子育てをしようって言ってるのは、
叱るっていうのは、親が一方的に上の立場から子どもに何か言うことなので、
子どもはそれに対抗して大人に言おうと思うと、それには負けちゃうよね。
しかも、お父さんお母さん2人で僕ひとり、みたいなね。
2対1の関係だったら余計、力の関係で駄目でしょ。

だからまずは、
子どもは自分で生きていく力があるから
それを尊重しながら、
親の意見や考え方もそこに出合わせながら子どもと相談しながら
「どうしようか?」
「お母さん、お父さんこう思うけど、どうか?」
「あなたはこう思うんだね」って。
「そうか」っていうことで出合わせて、どっちも尊重する

だから、
子どもはお父さんお母さんの意見も聞いて、
「そうか、じゃどうすればいいかな」って考える。 
じゃあ、お父さんお母さんこう言うなら、こうしようかな?
とかっていう風に考えていけるようになればいいのね。

だけど大人にそこを尊重するっていう態度が欠けると
「あなたのことを心配してるから言ってんのよ」って
指示命令で動かすようになるでしょう。

その基本的な子どもと親との関係のあり方
ちゃんと作ることが大事なのね。
一番大事にそこを思っているんですけど。

Q2. 私も指示しちゃったり、親の思いと違うことを子どもがやりだすっていうことがあって。時間通りに出たい時にぐずぐずしちゃうとか、そんな時に引っ張って行ったりとかをしていくと、子どもはどうなる可能性があるんでしょうか?

子どもには色々なタイプが出てきます。
例えば「嫌だもん!」って言って、
そこに座り込んで「行かないっ!」 って言ったり。
そうすると「行かないならもういい、お父さん達行っちゃうよ」と親子の分裂
だけど本当はそうじゃない。
この子を連れて行かなきゃいけない、
一人で置いていくわけにいかないでしょ 。
だけど「行っちゃうよ」って言うと
子どもは置いていかれる恐怖から、泣きながら追いかけるよね。

そんなに悲しい思いをさせて連れて行くのかですよ。

子どもの考えを、あり方を尊重するのだったら 、
お父さんお母さんは出かける前に
「あと10分したら出かけるよ」って。
いま色々遊んでいるじゃない、だから
「あと10分したら行くからそのつもりでいてね」って。
「またそのちょっと前に声かけるからね」とかね。

子どもが親の行動を理解して、
それに対応する自分のありかたを作る
っていう余裕を作らないと 。

多くの場合は、子どもは一生懸命遊んでいるのに
「さあ行くよ」っていきなり始まって
「嫌だ!」って言うと「嫌じゃないでしょっ!」というふうに
親の方は「時間がないんだから」ってなるでしょ。 

これは親の方のあり方が問題なんですよ。
それを気付かないでやっちゃってる。


それの積み重ねがあると、
子どもは人の話を聞かない子でいくか、
「はい」って素直にそのまま言うことを聞いて何も考えない、だって怒られるから。
お父さんたちの言うことを聞かないと怒られる。
「置いていくよ」なんて言われちゃうと困るでしょ。
だからいいなりになって、いいなりの在り方で適応して育ってしまう

そうすると、人の前で物を言わなかったり、
自分のやることを自分で決断していないから、
親がいないと不安でしょうがなくなる。
自信がない。恐怖。

だから少し大きくなって
幼稚園にあがるころになって、小学校行く頃になっても
「お父さん、いやだ行かないで」
お父さんの側にいたくなる、あり方ができちゃうよね。

私は、そういう毎日の中に起きている些細なことなのだけど、
とってもそれが重要なことなので、それをみんなに伝えたいのです。

いま大学の仕事やら学校の仕事が終わって、
色んな組織の仕事や、やらなきゃいけないことから解放されたでしょ。
これから命がある限り、
お母さん、お父さんに大事なことを伝えていきたい。

誰もみんな一生懸命、子どもを育てようとしているのよ。
だけどその大事なことに気付いてないために、子どもをダメにしている。


もっと伸びる力が子どもにはあるのに、それを育てていない。
勿体無いと思う。
可愛い子どもはいろんな可能性を持っているのに、
それを閉じ込めてしまっていると思うの。

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子育ての不安、悩めるパパママの力になりたい / 目から鱗の子育て講座 / ずっと続く幸せな親子関係のつくりかたを日吉佳代子先生から学ぶ親子育のアカウントです / 子育ての問題は子どものせいでも親のせいでもない / 宇都宮共和大学子ども生活学部名誉教授 / 和田實学園 東京教育専門学校元校長
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