子育てに原理原則はあるの?

親子育対談

育児は他人から教わるものじゃない。
誰かの意見や考えではなく、自分なりに試行錯誤して見つけていくものだ、という言葉も目にします。
佳代子先生はどう考えるのでしょう?

子育てに原理原則とはあるのでしょうか?

原理原則っていうのは、
人間が生きていく時に基本になる考え方。

そういうことを一生懸命研究した人がいて、
例えばアタッチメント(愛着)なんかもそうですよね。
そういう現象があるよって。
それが人格形成にものすごく影響してるということを、いろんな角度から研究して、それを発表した人がいるから、アタッチメントの理論を私達も分かって伝えることができるわけでしょ。
そういうものも原理原則ですよね。
それは挙げたらきりがないくらいたくさんある訳です。

で、自分の子育ては他人に邪魔されたくないとか、他人から聞くものじゃないっていうふうに思うのは、私は間違ってると思う。  

なぜかと言うと、自分自身を理解することだって難しいでしょ 。自分自身を上手にコントロールすることだって難しいよね。

ましてや、相手といい関係で、いつもハッピーな環境を作っていくというのは相当難しいでしょ。夫婦であっても、あるいは友達であっても。

そういう関係性の中には人間関係の原理原則があるわけね。
それを研究してる人がいっぱいいるんだから、そういう情報をちゃんと自分の中に取り入れて「一番ベストな方法は何か」っていうふうに、自分の中に取り入れた上で取捨選択すればいいわけで「これは私にとってはいらない 」という人もいるかもしれないけど、「もしかしたら私の生きていくのにすごく大事な考え方かもしれない」って、そうやって取り入れて自分に役に立てていけばいいわけ。

自分はこう思って立派に育てていると思っても、もしかしたら、うまくいってないかもしれないんですよ。
お母さんの言うとおり聞いて「はい、はい」って、なんでも言う子どもになってるから、それがいいと思ってると、違うでしょ。

だから子育ていうのは、とても難しい営みだと私は思っている 。
人間を育てるということ。
教育もそうだけど。

教育をする人、親として子どもを育てる人の人格とか人間性がものすごく反映されてくるものだから、難しい。

だからもう少し謙虚に、自分のあり方はこれでいいだろうかっていうことを、私は常に常に勉強だと思っているのね。

一生勉強」っていうのがあって、自分の知らないことを知ることによって生活がより良くなる、 人との関係がうまく作れていく。
そういうことを目指すべきじゃないかな?って思いますけどね。

だから原理原則って言われると、これっていうふうにハッキリ言えないけど。
いろんなたくさんの種類のことがあるから。

例えば、子どもの心理についてもいっぱい実験をやってね。その結果これは正しいんですよ、子どもの認識ってのはこういうふうに育つんですよとか、子どもの感情はこんな風にコントロールする力ができるんですよとか、色んなことを研究してる人がいるわけね 。
そういう人の知識をちゃんと知って、自分の中の生活に応用していく。

私なんかはそうやって、いろんな人の研究したものを勉強して、自分のものにしてそれを教育に応用して、自分の子育てにもそうしたしね。教育の中に応用していったわけ。

理論っていうのは、どれにも共通な法則として生まれたものだから、それだけでは機能しないわけよね。それを実践の中に応用することによって初めてその理論の良さや正しさが分かったりするわけね。
この心理を知らないと、この応用のところがうまくいかないのね。
だから奥深いっていうのは、そういう理論がいっぱいあるからそれを勉強しないと。専門家はそこを勉強してるから、いろんなアドバイスしたり、実践ができる。

私は自分の子どもを育てたとき、理論は学んだけどどう実践するか、初めてやることだから失敗しながら、これでいいのかなって常に思いながら。うまくいった例はいっぱい覚えてるけどね 。

でも、うまくいかなかったこともあるし、自分の限界を超えてる状況もあったし、自分にはこういうふうにやりたいと思っても、それができないような状況もあったり。
仕事も育児も、研究もしなきゃいけない、いろんな事頑張ったから余計なんだけど。

だから、もうちょっと子どもに寄り添って、こうしたら良かったかなって思いも今だって残ってるしね。十分にしてやれなかった部分もあるし。

でも、親は子どものためだけに生きてないのよね
親は親の生活があって、親の生き方があるわけでしょ。 それを全部犠牲にしてやってはいけないのよ。
そうすると、子どもに全部覆いかぶさるってことになるから、子どもが巣立ったら、もう何もなくなって空虚な生活になっちゃうでしょ。

自分は自分の生活をちゃんと作りなさい。
学校に子どもが行くって、 いってらっしゃい。
お父さんも会社いくって 、いってらっしゃい。
私はこれこれするから 、いってらっしゃい。


自分の世界をちゃんと持ちなさいって、そういう指導を私は大学の教授から受けた。

人に即してばかり、お母さんだからって家族のために全部自分を犠牲にしてやって、家族はそれで幸せかもしれないけど、それがその人の幸せでは決してないって。

お母さんはお母さんの世界を持って、自立しているということによって、経済的に自立しているという意味ではなくてね、心の世界で自立してることによって、子どもと対等に関われる。
子どもが大人になっていた時、子どもが知らない世界をお母さんが持っているんだもん。
お父さんは違う世界を持ってるでしょ。

それぞれが揃って夕食の団欒の時に、その日の経験したことを楽しく話し合う。
そういう家族になったらお互いがみんな伸びていける。
そういう家族を目指すべきですよ、って大学のとき教わったの。

子育ては他人に教わるものじゃない、というあなたへ【親子育 体験談7】
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