幼児期にどんな力、能力を伸ばしたら良いのでしょうか?
幼児期は人間の人格の土台を作ると言われている時期で、
色んな力が伸びていく芽生えの時期なのね。
例えば、考える力とか、表現する力、
自分で主体的に考える、
人と話ができる、人の話を聞けるとか、
非常に人間としての原点的なものなんだけれど、
そういった力の芽生えがこの幼児期にあるのね。
土台が幼児期にだんだん形成されてくるから、
その土台の上に今度は学童期に学習が入ってきて、
そこでは学力を育てる。知識や技能をね。
色んな知識を得て、また自分で考える一つの手段にもなるものですよね。
そういう知識を身に付けたり、それからいろんな技能を身につける。
それを学力というのだけれでも、そういう能力を付けるのが学校の教育の課題になるけど。
最近言われてきたのは、
その学習というのを「認知能力」と言って、
もう一つ、
これに対応する言葉に「非認知能力」があって。
それは、考える力、集中する力、粘り強さ、
最後までやり遂げる、 人の話を聞く態度とか、
自分を表現するとか、そういう様々な能力。
その力をもっと育てようよ、っていうのを文科省も言い出している。
学習指導要領も変えたりしてね、そういう方向に向かおうとしている。
大学の入試試験もそういう方向を考え始めていますよね。
だから今、入試改革を始めているわけだけどね。
そうやって子どもに育てるものというのは
幼児期に育った芽生えを土台としておきながら、
1つの木が育つようにね、
根っこがしっかり育っている木は、しっかり上に伸びていきますよね。
その途中でちゃんと花を咲かせて、それで実を結ぶという。
その実を結んでいくまでが 「大人の一生」というように思います。
大人になったら、自立して自分の生活を作って、
親から離れて、そして社会の何かに貢献して、
社会の役に立つような人間としての能力を身に着けなきゃいけない。
それで人の役に立つ、人の幸せのために自分が貢献できたっていう
それが自分の喜びであり、幸せにつながる。
そういう社会になって、そういう人間になってたらいいなと思います。